クリスタルガラスと聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?家にあるというよりも、ホテルのシャンデリアなど高級店で目にするイメージが多いかもしれません。ですが、グラスや灰皿などにも使われていることもあり、実は身近にあるものもあるのです。では、実際にクリスタルガラスとはどのようなものなのか、ご紹介したいと思います。
クリスタルガラスとは?
クリスタルガラスは他のガラスと何が違うのでしょうか。
水晶やそれらを含む鉱物の結晶をクリスタルと呼びますが、そのクリスタルのように輝き透明度の高い高品質なガラスのことを「クリスタルガラス」と呼びます。
ガラスにはいくつかの種類があり、木の灰をアルカリ成分の原料として作る「カリガラス」や、ガラスの主成分に酸化鉛などを添加して作る「鉛ガラス」などをクリスタルガラスと呼びます。
クリスタルガラスの特徴は?
クリスタルガラスは特徴がいくつかあります。一番の特徴は、透明度が高いということです。酸化鉛の含有率が多くなるほどその性質は高まります。そして加工しやすいのも特徴の一つで、製造工程で酸化鉛を加えることによりガラスの溶解温度が低く抑えられることで加工しやすくなるのです。
特徴のなかには短所もあり、クリスタルガラスは重いということが挙げられます。酸化鉛の含有率が高いほど、持った時の重量感が増して重くなってしまいます。ですが、このことが短所でありながらも高級だという証になるのです。
クリスタルガラスを使った有名ブランド
クリスタルガラスを使った製品を出しているブランドがいくつかあります。そのなかでも有名なブランドをいくつかご紹介します。
○バカラ(Baccarat)
フランスの高級クリスタルブランドで、1764年にロレーヌ地方バカラ村に工場を設立したのが始まりです。バカラと聞くとグラスを思い浮かべる方も多いと思いますが、オブジェやシャンデリア、アクセサリーなども手掛けています。
○スワロフスキー(SWAROVSKI)
オーストリアの老舗クリスタルブランドで、1895年に創業されました。ラインストーンやファンシーストーンで世界中から愛されています。スワロフスキーのクリスタルは透明度がとても高く、ダイヤモンドに近い輝きがあるといわれています。
○カガミクリスタル
日本で初めてクリスタルガラス専門工場を作ったブランドで、1934年に創業されました。赤坂迎賓館や在外公館にクリスタル製品を多数納入しています。江戸切子の工芸品や香水瓶なども作られています。
まとめ
ガラスと聞くと高級なイメージはあまりありませんでしたが、クリスタルガラスは格別なものですね。クリスタルガラスの商品を一つは持ってみたいものです。