みなさんは本革製品をお持ちですか?男性にも女性にも人気ですが、特に男性なら一つは持っておきたいものですよね。世界で有名なハイブランドなどにも使われている「イタリアンレザー」という本革をご存知でしょうか?
ここでは、長い歴史を持つ伝統製法で作られた「イタリアンレザー」について詳しくご紹介したいと思います。
イタリアンレザーとは
イタリアンレザーと呼ばれるものは、ただイタリアで作られている革ということではなく、厳しい基準を満たした最高水準の品質を保った革にだけ認められる呼称なのです。
認定基準には、定められているベジタブルタンニン(植物タンニン)なめしの製造工程を守ることや、植物の抽出成分のみを使うこと、主要的な工程をトスカーナ州内で行うことなどといったものがあります。
その厳しい基準を満たしている世界最高水準の高級革であるイタリアンレザーは、世界三大レザーの一つといわれていて有名なハイブランドでも使われている人気の高い革なのです。
歴史あるレザー
イタリアンレザーは14世紀ころのルネサンス時代からと、とても古くから伝わる歴史あるレザーなのです。当時の中心都市だったフィレンツェが発祥の地といわれています。
イタリアの伝統的な革製法である「パケッタ製法」もこの頃に生まれ、現代にも伝わるイタリアンレザーの代名詞と呼ばれる製法として受け継がれています。
当時は、イスのインテリアに使われる「金唐革」と呼ばれる装飾用の革も生まれ、打印や彩色などの装飾技法も確立されているなど、たくさんの天才的な職人も多く誕生していました。
イタリアンレザーの特徴は?
イタリアンレザーにはいくつか特徴があります。
○パケッタ製法
先程も名前が出てきましたが、イタリアで作られている高級レザーのほとんどはパケッタ製法で作られています。パケッタ製法は時間とコストをかけ、特殊なオイルを革に染み込ませていく製法で、しっとりとした滑らかな手触りと乾燥しにくいのが特徴です。使うほどに色やツヤが変化し、メンテナンスをほとんどしなくても良いといわれています。
○オイルレザー
パケッタ製法でも行っていましたが、イタリアで作られるほとんどの革はたくさんのオイルを染み込ませたオイルレザーです。柔らかくしっとりとした手触り、深みのある色やツヤが特徴です。新しい革は明るい色味で光沢もあるので女性好みといわれていて、とても人気があります。
まとめ
イタリアンレザーは歴史ある製法で作られた高級革ということが分かりますね。まだご紹介できなかったこともありますので、次回ご紹介したいと思います。